2021/11/29
本当のその人を知ろうとすること
7月12日のブログで開設準備の報告をさせていただきました、「西南部障がい者地域相談支援センター つむぎ」が8月に無事開所致しました。開所から約3か月、今回この場をお借りしてつむぎが目指したいことの一つをお伝えしたいと思います。よろしければ、事業紹介も併せてご覧ください。 https://epomeiku.com/tsumugi-seinan/
つむぎでは「一人ひとりの相談や想いが大切にされる、誰も孤立させない地域」を目指して、事業を行っています。そして、目指す地域の実現には、高齢になることも障がいがあることも他人事ではなく、誰にとっても身近なこと、自分に関わりがあることだという価値観が根付いていることが必要だと考えています。誰がどの立場でも、相手のことを想像し思いやれることが大切だと思うからです。
最近、「孤立」のきっかけになること、その一つは「誤解」かもしれないと感じることがありました。自分が伝えたかったことが伝わらなかった、間違って解釈されてしまった、ほんの一部の発信が切り取られてしまった、「悔しい」「悲しい」「どうして?」そんなことの積み重ねが人を殻に閉じこもらせるのではないかと…。
やりとりで修正できればよいけれど、「本当はそうじゃないのに…」と伝える気力も奪われてしまうことが、人を孤立に向かうのかもしれません。一方で、「事実は違うよね」「本当のあなたは〇〇だよね」と自分を理解してくれる人がいれば、安心できたり、気持ちを立て直せたりもすることもあります。そういう理解者に救われたという経験は多くの人にあるのではないでしょうか。
本当のその人を知ろうとすることは仕事じゃなくても、資格がなくても、誰にでもできることです。誰かが誰かの理解者になる、その輪が広がる地域づくり、そのために何をすべきか考えていきたいです。
また、「相談」は相手を知り理解するきっかけにもなるけれど、逆に誤解をして相手を孤立させてしまうリスクもあるということは心においておかなくてはならないもの…と気をひきしめて、心をゆるめて(ゆとりをもって)、出会いを大切にしながら日々を紡いでいきたいと思います。