特定非営利活動法人
藤沢相談支援ネットワーク

「太極拳」

武術(気功や太極拳)を始めてちょうど1年になります。 
武術というと身体を鍛えるというイメージでしたが、今は、気功や太極拳を通して、身体を整えると共に心を鍛えているという印象です。

太極拳の“型“が決まると押されても動かず、力を入れていないのに芯の強さがあり、姿も美しくかっこいい。少しでも視線がずれたり、意識する場所が変わると、芯がぶれて途端に弱くなってしまいます。心と身体は繋がっていて、自身の思考や心の持ちようが身体に影響を与えていることや、周囲の人や自然とも繋がっていて、相互に影響を与えていることを教わりました。
先日も、頭上に意識を置くと容易に持ち上げられるのに、足の裏に意識を置くと重くて持ち上げられなくなることを体験しました。自分が意識することで、相手に影響を与えることを実感しました。目に見えない“気”の力は奥が深くて不思議なことが多く、頭で理解するのは難しいですが、体感することでその存在を感じることができます。

武術を始めたのは、ネットで先生の動画に出会い、当時ハマっていたキングダムの羌瘣(きょうかい)と重なり、数秒の動画でしたが魅了されたのがきっかけでした。今では私にとって、心身を整えられる大切な場所になっています。
今はまだ、先生や先輩方の動きを真似しながら、何とかついていっているという状態ですが、いつか心と身体の軸ができ、しなやかに動くことができたらどれだけ気持ちがいいだろうと思います。そんな瞬間を目標にこれからも武術を続けていきたいです。

振り返ると、疲れた時に私はふと旅行に行きたくなりますが、予定を立てずに心のままに好きな場所を巡っていると、いつの間にか凝り固まった思考がゆるみ、心身ともに軽くなるのを感じます。自分の感性を信じて、気の向くままに、心地いいと思える場所に身を置くことの大切さを感じています。